第51回全国学校体育研究大会 北海道大会が開催されました2012/12/2

 平成24年10月25日(木)から26日(金)にかけて「第51回全国学校体育研究大会 北海道大会」が全国各地から約1700名の先生方の参加のもと開催されました。
詳細は大会報告書で公開されますが、学体連として北海道大会の概略を紹介いたします。

第51回全国学校体育研究大会 1日目

 第1日目は北海道立総合体育センタ-「北海きたえ-る(愛称)」で全体会が行なわれました。
 午前中はまず、開会式が行なわれ、開会のことば、国歌斉唱の後、飯沼晃北海道大会実行委員長の挨拶がありました。そして主催者として文部科学省スポ-ツ青少年局長 久保公人様の代理として文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官 山口敏様よりご挨拶をいただきました。
 続いて、財団法人日本学校体育研究連合会会長の片岡暁夫様よりご挨拶をいただきました。
 さらに、北海道教育庁 教育次長の吉田一昭様、来賓として北海道知事高橋はるみ様の代理として北海道環境生活部文化・スポーツ担当局長 山田享様、歓迎のことばとして札幌市長上田文雄様の代理として札幌市副市長 生島典明様からお祝辞をいただきました。
 最後に次期開催地の東京都より古家眞東京大会実行委員会会長から挨拶をいただき、閉式のことばをもって開会式が終了しました。

 続けて、平成24年度全国学校体育研究最優良校(文部科学大臣賞)・全国学校体育研究優良校、全国学校体育研究功労者の表彰が行なわれました。
 文部科学大臣賞3校には、文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官 山口敏様から表彰状が授与されました。また、優良校105校、功労者155名の方々には片岡暁夫日本学校体育研究連合会会長から表彰状が授与されました。
 それぞれの表彰においては、大会参加者から盛大な拍手が送られました。永年の学校体育研究の業績が認められ、表彰された方々に心から慶祝の意を表します。

 表彰式の後、「基調報告」がありました。北海道大会実行委員会研究部 嶋本剛様より研究主題である『未来へつなぐ健やかな心と体をはぐくむ体育学習の充実』副題として「~授業から日常へ、授業から未来へ~」について、研究主題の具現化のために、【生涯スポ-ツにつながる教材の開発・工夫】【児童、生徒が共同的、課題解決的に取り組む学習過程の構築】【児童・生徒の確かな学力を保証する指導と評価の充実】の3点を柱として研究を積み上げてきたことを丁寧に具体的に報告していただきました。研究での目指す方向が明確でまさにこれからの体育に求められている内容でした。

 昼食時には公開演技が行なわれました。北海道恵庭南高等学校 男子新体操部によるダイナミックなアクロバットな団体演技を、平岸天神ソ-ラン踊り保存会によるソ-ラン節の真髄を感じさせる素晴らしい演技(よさこいソーラン)を披露していただき、観客された人々を魅了しました。

 午後は、石川泰成文部科学省スポ-ツ青少年局体育参事官付教科調査官より「効果的・効率的な評価の在り方」をテ-マとして、効果的・効率的な評価の意味や意図、具体的な「指導と評価の計画」の作成についての解説がありました。

 続いて、「指導と評価の一体化を目指した授業つくり」というテ-マ設定で、コ-ディネ-タ-の岡出美則筑波大学教授の進行のもと、信州大学の岩田靖先生、東京都立駒場高校の須黒祥子先生、佐賀県立香楠中学校の高木健先生、札幌市教育委員会の三戸部文彦先生の5名の先生方によるシンポジウムが行なわれました。今回のシンポジウムは「知識、思考・判断」にある面特化した「指導と評価の一体化を目指した授業のつくりとは…」という内容で、学校教育法における学力定義をどのようにとらえ、そしてその上で、「知識、思考・判断」を実際の授業でどのように展開していくべきかという点で提案や方向性が示され、とても興味深い内容でした。

 シンポジウムの後、特別講演が行なわれました。講師は東海大学理事・副学長でいらっしゃる山下泰裕先生で、『武道と人づくり』というテ-マで、先生ご自身の柔道との出合いから柔道を通しての人間教育の必要性について、熱く語っていただきました。山下先生の「日常生活でもフェアプレ-」というお言葉がとても印象的で、先生の教育理念は大会参加者に深い感動を与えていただき、いつまでも大きな拍手が続きました。

第51回全国学校体育研究大会 2日目

 2日目は札幌市・恵庭市・北広島市内の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の11の会場で分科会が行なわれました。各分科会の研究主題を基にした公開授業・保育が行われ、多くの先生方や研究者の方々が参加されました。北海道の各先生方の長きに渡る研究の成果を実感することができました。ここでは、ホ-ムペ-ジ掲載量の関係で、第10分科会 北海道北広島高等学校の公開授業を紹介します。

第10分科会報告(北海道北広島高等学校)

 第10分科会では「仲間とともにスポ-ツの楽しさに触れ、知的に理解することを通して、生涯にわたって豊かなスポ-ツライフを継続する資質をはぐくむ体育学習の追及~新学習指導要領の先行実施を通して~」を研究主題として、「体育理論(1学年)」と「ダンス(2学年)」の公開授業が行われました。
 北海道北広島高校の発表で感じたことは、まず来年度から年次進行で始まる新学習指導要領に基づく「保健体育科年間指導計画表」がきっちりと作成されていることでした。  また、公開授業では「体育理論」と「ダンス」の授業が公開され、特に「体育理論」は昨年の長野吉田高校に引き続いての発表で、継続的に全国レベルで実践研究が進んでいることを感じました。北海道ならではの写真や映像などを活用してのグル-プディスカッションという学習活動は生徒の学習意欲と「思考・判断」の力を高め、それを教師がうまくクロ-ズドエンドで落とし込むというとても良い授業でした。このような授業の公開が全国のさまざまな学校に広まり体育理論の授業が確実に浸透していくのではないかと感じました。
 「創作ダンス」の授業は男性教諭によるダンスの授業公開でした。この創作ダンスの授業は第2学年の選択者(男子11名、女子34名)による単元23時間で構成されているものでした。今回はその12時間目の授業で、基本の動きの後に「スポ-ツ名場面集」というテ-マで班ごとに動きを考え、それを班ごとに交代で撮影し、チェックするという授業で生徒たちはお互いの班の構成と動きについてアドバイスしていました。全体を通して、何よりも生徒たちが心から楽しく授業に取り組んでいる姿に感動いたしました。
 北海道北広島高校の先生方、本当にご苦労様でした。